海外投資をする際に、具体的にどんな商品を選べばいいのか?
それを知るためには、自分の投資レベルを知ることが大切です。
海外投資の未経験者が、いきなりハイレベルな商品に手を出すのは危険です。
例えば、アメリカドルの外貨預金から始めるなど、安定性の高い商品で海外投資に慣れることが大切です。
そしてレベルだけで決めるのも禁物です。
自分がどれだけリスクを取れるのか?
投資期間をどれくらいとれるのか?
この2点も重要な要素になります。
例えばリスクを積極的に取れる人は、成長が望める新興国や株式への比重を上げることです。
逆にリスクをあまり取りたくない人は、安定性が高い先進国の債権などの比率を高めるのがオススメです。投資期間については長期で運用するのがベストです。
短期運用だと相場が変動するタイミングを掴む必要がありますが、10年、20年の長期運用では、それほど相場の動きに神経質になる必要もありません。
毎月一定額を積み立てていけば、価格変動のリスクを抑えながら高い収益が期待できます。
海外で資産を増やすためには、自分のレベルにあった投資をすることが重要です。
自分のレベルにあった投資のポイントをシュミレーションしてみましょう。
投資レベル別海外投資法
■ 入門レベル
外貨で持つことからスタート!
海外投資の経験がない方は、まずは海外投資がどんなものなのかということを知ることから始めましょう。
そのためには海外投資の本などから、最低限の知識だけは吸収してからスタートするといいでしょう。
外貨預金
外貨建ての定期預金です。
アメリカドル、ユーロ、ポンドはじめ、さまざまな通貨で預金ができます。
まずは基軸通貨のアメリカドルで始めるのが基本です。
外貨建てMMF
MMFとは外貨建ての安全性が高い債券で運用する投資信託のことです。
外貨預金よりも利回りが期待でき、買い付けた翌日から自由に売買できます。
■ 初級レベル
リスクの少ない積立から始める!
投資に関する知識はあるが、海外投資の経験はほとんどないという方は、あまり欲張らないでリスクが低い商品から始めるのがベターです。
外貨預金で積立
外貨を毎月一定額積立てていく方法です。
取引量が多いアメリカドルやユーロがオススメです。
500円の少額からできるところもあるので調べてみるといいでしょう。
外貨建て投資信託で積立
外国の株や債券で運用する投資信託を毎月一定額を積立てていきます。
初めての方はインデックスファンドの積立がオススメです。
■ 中級レベル
ポートフォリオを組んで長期運用!
国内でさまざまな投資を経験している方は、海外投資でさらに資産を増やすことを目指します。
国内、海外両方で資産を持つことで、経済状況の悪化などのリスク回避にも役立ちます。
外貨建て投信で分散投資
外国株、外国債券などの投信に分散投資してポートフォリオを組みます。
実際にどのような割合で 分散するのかを示した設計図がポートフォリオです。
リスクを取れるのなら株を多く、取れなければ債権を多くというのが鉄則です。
ポートフォリオを毎年定期的にリバランス!
株、債券などの配分割合を決めて、1年に1、2回程度配分を調整します。
リバランスすることで、安定した収益が期待できます。
■ 上級レベル
ハイリターンの商品に挑戦!
国内、海外の投資にも慣れているという方は、さらに上を目指したいものです。
リスクを積極的に取れる方は、ハイリターンの商品に挑戦してみるのもいいでしょう。
ETFをポートフォリオに組み込む!
国内のETF(上場投資信託)や海外の外貨建てのETFに投資してみるといいでしょう。
市場で売買して値上がりを狙う、積極的な運用方法です。
海外不動産に投資!
海外不動産を直接購入して資産を増やすやり方です。
実際に自分の目で現地の物件を見るのが絶対条件です。
成長著しい新興国よりも、人気のハワイやオーストラリアのコンドミニアムなどの方が安全性が高いのでオススメです。
5年で2倍、2倍というケースもありますので期待がもてます。
海外投資をする際には、個別の株より投信を買うことが多いと思いますので、基本的には頻繁な銘柄の入れ替えは必要ありません。
ただし、1年に1、2回程度、定期的にリバランスした方がいいでしょう。
リバランスとは・・・。
例えば、国内株、海外株、国内債券、海外債権のポートフォリオを組んでいたとします。
株価の上昇によって保有資産の中で海外株の比率が上がり、海外債権の比率が下がった場合、当初設定した資産配分に戻すために、海外株の一部を売って海外債権を買い増しします。
こうすることで値上がりした海外株の利益を獲得しつつ、一方で割安になった海外債権を買います。
結果として長期的な資産形成にプラスになります。
また、投資するだけの資産があれば不動産で運用するのも効果的な方法です。
海外で資産を効果的に増やそうと思えば、自分のレベルに合った投資が大切です。