今回は日本で預金しているより100倍得な海外投資についてお話ししましょう。
株価は上がったり下がったりだし、預金金利はゼロに等しい超低空飛行だし・・・。
「円」資産でお金を増やすのには難しい時代になっています。
厳しさを増す日本の金融事情では、私たちはもはや「円」で資産を増やす方法はないのか?
円の資産だけでは、これからお金を増やしていくのはたしかに難しいことですが、ちょっと視点を変えてみれば増やす方法も見つかります。
そこで注目したいのが海外での資産運用です。
日本にはない高金利の商品や値上がりが期待できる「株」もたくさんあります。
今やグローバルな世界になり、さまざまな情報も手にすることができます。。
海外投資のリスクも私たちが思っている以上に下がっています。
具体的には、経済発展を続ける新興国や、安定して成長している先進国など、これらの国々に投資します。
現在の日本に投資するよりは、ずっと大きなチャンスがあります。
でも、世界経済を混乱させたギリシャや中国など、海外への投資には危険なイメージを持つ人も多いでしょう。
当然、一国に集中するのは、今の日本と同じリスクはあります。
ですが、海外投資の魅力は、いくらでも分散する国や資産があることと、好きなものを選べる自由があります。
リスクも減らせるし、海外の成長にも乗れるといううことです。
日本はこれから人口減少という、これまでに経験したことがない状況が待ち受けています。
一方で、海外では国の経済を担う労働力人口が、今後10年、20年で増えていく国がたくさんあります。
海外投資を通じてそれらの国の成長に便乗すれば、資産を大きく増やすことができます。
「円」だけでの資産運用だけでは将来ジリ貧になることは目に見えています。
資産を増やしたいなら、現在ある資産の半分くらいを海外に投資するつもりで考えてみてもいいのではないでしょうか。
今回は、海外に投資して一生分の資産を作るのにオススメできる国々を紹介しましょう。
日本で預金しているよりは100倍お得ですよ。
海外投資でオススメできる国々
■ アメリカ
人口:3億1,908万人
GDP:17兆3,480億ドル(世界第1位)
成長率:2.428%(IMF-World Economic Outlook Databases 2015)
NYダウ史上最高値更新か!?
アメリカは言わずと知れたGDP世界第1位の経済開国です。
サブプライム問題からリーマンショックの危機を乗り越えて、安定成長を続けるアメリカ。
今年はNYダウの史上最高値更新や利上げもありそうだし、アメリカ経済は好調が続きそうで大きな死角は見当たりません。
狙い目はやはりアメリカ株です。
アップルやグーグルなど、世界的企業が多数揃っていて、配当利回りも高いのが魅力です。
■ ブラジル
人口:2億0,299万人
GDP:2兆3,465億ドル(世界第7位)
成長率:0.145%
オリンピックに沸くも景気後退と物価高騰が同時進行!?
2016年8月にはオリンピックが開催されます。
招致決定の際には景気は上向いていましたが、その後は失速。
現状のブラジルは、経済の停滞が続くにも関わらず物価が上がり続けるスタグフレーションの状態にあるといってもいいでしょう。
GDP成長率は今年もマイナス成長が見込まれています。
ブラジル経済は現在のところ不安要素が多々あるため、ブラジルをはじめBRICsなどの投資信託で長期投資を前提に考えるといいでしょう。
■ 中国
人口:13億6,782万人
GDP:10兆3,565億ドル(世界第2位)
成長率:7.3%
経済は減速しても6%台の成長率!?
昨年8月にはチャイナショックと呼ばれる世界同時株安に見舞われ、中国経済の減速が一層鮮明になってきました。
中国経済の減速は明白で、GDP成長率はかつての10%台から6%台に落ち込むと見込まれています。
しかしながら、1%台の低成長を続ける日本に比べれば大きな成長です。
経済が減速しつつある中国ですが、海外の投資先として、まだまだ有望な国の1つです。
大暴落した中国株ですが、国家が株価を支えるという特殊事情を抱えているのが中国です。
中国株で儲けた経験がある方ならご存知でしょうが、勇気があれば中国株で、中長期の運用を考えてみてもいいでしょう。
■ インドネシア
人口:2億5,217万人
GDP:8,886億ドル(世界第16位)
成長率:5.025%
過去10年、5~7%台の経済成長!
インドネシアの人口は2億5,000万人で世界第4位、東南アジアでこれからも成長が続くと見込まれる期待の国です。
2050年には3億7,000万人にまで増加、労働力人口も18%増加する見通しです。
GDP成長率は過去10年、5~7%台の成長を続けていて、経済発展が目覚ましく、世界が注目する国の1つになっています。
日本の証券会社でもインドネシア株を扱っているところもありますので、個別銘柄でも購入できますが、インドネシアへの投資が初めてという方は、1万円から買えるインドネシアの株や債券などで運用される投資信託がオススメです。
■ インド
人口:12億7,592万人
GDP:2兆0,512億ドル(世界第9位)
成長率:7.286%
人口世界一、中国を凌ぐ成蝶大国へ!?
現在インドの人口は12億7,000万人余りで、中国に続き世界第2位の人口大国です。
2026年には14億7,000万人を超え、中国を抜いて世界第1位になる見通しです。
2016年のGDP成長率は、国際機関では7%後半となり、中国を上回ると予測しています。
インドにも世界的に知られたタタ・グループなど優良企業があります。
経済成長の恩恵を受けて儲けたいならインド株ですが、残念ながら外国人がインド株を直接購入することは、インド証券取引委員会規則によって禁止されています。
インド株を購入したければ、インド株の投資信託を利用するか、アメリカ株式ADR(アメリカ預託証書)を通して購入する以外の方法はありません。
インドの株式投信は数も多く、日本の各証券会社でも取り扱っています。
■ ベトナム
人口:9,063万人
GDP:1,859億ドル(世界第56位)
成長率:5.984%
経済成長率5~7%が続く!
インドネシアと同様、ベトナムも過去10年、GDP成長率が5~7%台を記録して、目覚ましい経済発展を遂げています。
今後も人口及び労働人口も増加する見通しです。
豊富な天然資源に恵まれているのもベトナムの魅力の1つです。
ベトナム株で経済成長の波に乗るのも海外投資の醍醐味です。
インド株と同じく大化けする可能性が大なのがベトナム株です。
日本に友好的で今後も長期的な成長が期待できるベトナムは、投資先としても有望です。
日本の主要ネット証券で唯一、ベトナム株式を取扱っているのがSBI証券です。
■ イギリス
人口:6,451万人
GDP:2兆9,500億ドル(世界第5位)
成長率:2.993%
経済は堅調、失業率は5%台!
今年6月にはEU離脱を問う国民投票がありますが、与党・保守党が行う政治の安定もあり、イギリス経済もこれまで通り景気回復が続いています。
GDP成長率はここ数年堅調に推移していて、失業率は5%台でユーロ圏ではドイツに次ぐ低さで、安定した成長が見込めます。
手堅い投資ならイギリスを含むヨーロッパの株式で運用される投資信託です。
腕に自信がある方なら、値動きが激しいポンド・円のFXで取引するのもいいでしょう。
■ トルコ
人口:7,690万人
GDP:7,983億ドル(世界第18位)
成長率:2.914%
7.5%の高金利が魅力!
14.25%のブラジルに次いで7.5%と世界で2番目に政策金利が高いのがトルコです。
2010年のGDP成長率は9%台でしたが、直近では3%台。
昨年はロシアとの外交断絶や国内でのテロもあって、政情不安や政局の不安定もあって投資の勢いが鈍ったことに要因があります。
トルコとロシアの間には500年来の対立の歴史あり、現在の状況から見ればそれほど悲観することもなさそうです。
マイナス金利の日本に対してトルコは7.5%と高金利なのが魅力です。
政情不安が気になるところですが、トルコが有している豊富で質の高い労働力は、今後の潜在力の高さを示唆しているといえるでしょう。
高金利で魅力的なトルコリラは、FX投資家にとても人気のある通貨ですが、
トルコに投資するならトルコリラと円の金利差を利用した、FXでスワップトレードがオススメです。
高金利で魅力的なトルコリラは、FX投資家にとても人気のある通貨ですが、現在の政情不安も考慮して低レバレッジでの取引で様子を見るのが鉄則です。
トルコの個別株式は日本から買うのは難しい状況にあります。
また、トルコの投資信託はほとんどありませんので、単独投資するのではなく、中東や東欧へ投資する投資信託の一部にトルコが組み込まれていることが多いので、そういった投資信託へ投資することで間接投資ができます。
高金利が魅力のトルコですが、タイミングをみて投資するといいでしょう。
■ アルジェリア
人口:3,950万人
GDP:2,135億ドル(世界第49位)
成長率:3.8%
豊富な資源が魅力!
アフリカ有数の資源国としてアフリカ経済を牽引しているのがアルジェリアです。
特に石油と天然ガスに恵まれていて、長く経済成長を続けています。
今後人口増加とともに労働力人口の増加も見込めます。
アフリカ経済は2030年には世界全体の7%を占めるとも言われていて、日本はGDPで抜かれると予想されています。
経済成長著しいアフリカの国々にも注目です。
アルジェリア株には直接投資できませんので、アフリカの株式で運用される投資信託がオススメです。
アフリカ大陸の北に位置する国で政情不安もありますが、日本企業の日揮やIHI、鹿島建設、大成建設とも深い繋がりがあるので、長期投資で運用するのがポイントです。
リスクを補って余りあるリターンが魅力の海外投資。
それぞれの国の特徴をよく理解して投資すれば、日本円で資産を運用するより遥かに大きな利回りが期待できます。