みなさんは株に対してどんなイメージをもっていますか?
「株式投資ってギャンブルみたいで怖いもの」と思ってる人もいるでしょう。
でも、それはほんの一部のケースであって、株式投資の本来の姿ではありません。
株式投資は経済の基本的な仕組みの1つで、企業が新たな商品やサービスを生み出す原動力なんです。
株式は会社の成長を予測する天気予報のようなもので、いいニュースがあれば株価は上がりますし、逆に悪い情報が流れれば下がります。
企業を支える投資家が減少すれば、日本経済の停滞というリスクを発生さてしまう側面も持っています。
大儲けを狙うだけが株式投資ではなく、ライフプランや老後の資金を考えて中長期で運用を考えるのも株式投資です。
株式投資が必ずしも利益を生むとは限りませんし、少なからずリスクもあります。
ですが、今の時代、銀行に預金をしていてもほとんどお金は増得ることはありません。
「実際に始めるには多くの知識が必要なのでは?」と思う方も多いでしょう。
もちろん、知識を持っているに越したことはないのですが、株式投資を始める前に最低限押さえておくポイントはあります。
始める前に株式投資の基本を知っておきましょう。
株式投資で大切なのは”3つの余裕”
本をたくさん読み漁って吸収した知識、セミナーや勉強会に参加して得た知識でも、、実際に投資をしなければ気づかないこともたくさんあります。
何よりも大切なのは”3つの余裕”です。
1.資金の余裕
月並みな言葉ですが、株式投資は余裕の資金で行うことが基本です。
株価というものは大きく変動することもありますし、マイナス方向に動いた時、それが生活に必要なお金だったら生活そのものが崩れてしまいます。
本当に必要なお金や当面の生活に必要なお金などには決して手をつけないで株に投資することが大切です。
2.時間の余裕
株かは社会の動きや経済の動向に深く関係しています。
空いた時間などを利用して、新聞やニュースをチェックする習慣を身に付けておきましょう。
また、短期の売買だけでなく、中長期で株を保有する余裕を持ったとうしも大切です。
3.心の余裕
株式投資では目先の株価変動に一喜一憂することなく、冷静に考える姿勢が大切です。
もし株価が下がった時でもパニックになるのではなく、常日頃から冷静に対処できる心構えを持っておくことが必要です。
株式投資はあくまでも自己責任でやるということを忘れないことです。
株式投資のリスク
株投資において、どんなに優良な銘柄であっても、リスクと無縁ということはありません。
プロのトレーダーでも、株取引では儲けたり、損をしたりの繰り返しです。
株式投資で利益を得ることも大切ですが、いかにリスクを抑えるべきかという視点を持っておくことも重要です。
資産を殖やすために行う株式投資ですが、逆に資産が減ってしまうこともあります。
株式投資のさまざまなリスクについて考えてみましょう。
■ 株価変動のリスク
株価は常に変動し続けます。
価格変動を利用して”差益”を得るのが株式投資ですが、逆に”差損”になってしまうリスクがあります。
これが「価格変動のリスク」です。
株価が大きく変動している銘柄は、大きな収益を上げるチャンスがありますが、同時に大きな損失を負う危険性もあるわけです。
そして、この価格変動のリスクをさらにに大きくしたものが「倒産リスク」です。
■ 流動性のリスク
「流動性のリスク」とは、ある株券の取引量が少ないことで起こる現象で、「売りたいのに売れない」「買いたいのに買えない」というような状態にになってしまうリスクのことをいいいます。
株式投資だけにに限ったことではありませんが、取引は「買う人」と「売る人」の双方が合意することで成立します。
取引量が多ければ、それだけ買い手も売り手も多くいるので、取引が成立する確率が高くなります。
株式投資で売買できる銘柄は原則的に、株式市場に上場されている銘柄だけに限られています。
取引が行われる株式市場において、未上場の銘柄は流動性が“ゼロ”だということも知っておいてください。
どんなに買いたい人がいても、売り手に売る気がないため取引が成立しないわけです。
■ その他のリスク
株式投資を行う際のリスクとして、その他にも「金利リスク」や「為替リスク」「インフレリスク」「カントリーリスク」など、さまざまなリスクがあるといわれています。
しかし、これらのリスクは「価格変動のリスク」や「流動性のリスク」に繋がる要因であって、直接的なリスクとはいえせん。
ただし、株式投資を行う上で情報はとても重要なものなので、これらの“リスク”と呼ばれるものを常に認識して、常にあらゆる情報にアンテナを張っておくことが大切です。
株の銘柄選び
株式投資する際の楽しみの1つが銘柄選びです。
自分が好きな商品やサービスを提供している会社の株主になっておくのも1つの選択肢です。
一時的に株価が下がったとしても応援しようという気持ちになるはずです。
また、株主優待や配当も好きな会社なら楽しみがあります。
逆に「よく知らない会社だけど利回りが高いので」とか「有名だから」といった理由だけで選ぶと、ちょっとした株価の変動にも一喜一憂することになりかねません。
後悔しない投資をするなら、短期で儲けようという意識ではなく自分が応援したいと思う企業に投資してみるといいですよ。
株購入後の運用
購入した株を上手に運用するためには、株価の情報だけを追うのではなく、できるだけ幅広い分野にアンテナを張っておくことが必要です。
世界で起きていることが株価に反映されることは周知の事実なので、経済新聞や毎日のニュースにはなるべく目を通すようにしましょう。
そして、株式投資で一番難しいのが、株を売るタイミングです。
株価が上昇して、さらに上がり続けることもあれば、当然その逆もあります。
売りどきばかりを考えるのではなく、自分のライフプランに沿った形で株の運用を考えましょう。
マイペースで続けながら、自分にとって最適なタイミングを見極めることが株の運用では大切です。
日々の値動きに一喜一憂するのではなく、自分の投資した会社を応援するといった視点で、中長期に株を運用することもリスク回避に役立つでしょう。