株で失敗する人・成功する人の分かれ道

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成功する人がいれば、失敗する人もいるのが浮世の習いで、株の世界においても例外はありません。

株をやったことがある人なら損をした経験を持ってる人は多いのではないでしょうか。

そういう私も失敗、いや大損したことさえあります。

株の投資で失敗する人と成功する人の違いはどこにあるのでしょうか?

株で損をする背景には、誰も教えてくれない、ほとんどの個人投資家が陥ってしまう巧妙な罠があるといってもいいでしょう。

私も含めて株で失敗する人たちにはいくつかの共通点があります。

失敗しない投資家になるためにも、失敗する人たちの多くに見られるパターンについて考えてみましょう。

パレートの法則

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みなさんは「パレートの法則」というのをご存知でしょうか?

イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した冪乗則(べきじょうそく)と呼ばれる統計モデルの1つです。

経済において、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の 要素が生み出しているという理論です。

・全所得の8割は、人口の2割の富裕層が持つ

・物事の本質の8割は、2割を見ればわかる

・仕事の成果の80%は、費やした時間の20%から生まれる

・2割の優秀な社員の売上げが全売上げの8割を占める

・蟻の群れのうち、真面目に働いているのが80%、働かないのが20%

などなど、さまざまな事象が80対20の比率に収まることから「80対20の法則」とも呼ばれます。

株などの投資の世界でも、稼げる人と稼げない人に分かれますが、20%の人が稼げて80%に人は稼げてないという構図になります。

必ずしも正確な数字とはいえませんが、パレートが発見した経験に基づいた法則で、以外と当っていることには驚かされます。

株に失敗しないマインド

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「株などに投資するのはギャンブルと同じだ」という人もいますが、一攫千金を狙ったギャンブラーにならないためにもしっかりとしたマインドを持つことが大切です。

マインドと聞けば精神論のようにも聞こえますが、メンタル面の強化といった方がわかり易いのかもしれません。

初心者の人は、

「早く稼ぎたい」

「負けを早く取り戻したい」

欲や焦りから、冷静な投資ができなくなって失敗してしまうケースをよく見かけます。

ついつい熱くなってしまうのは「焦り」という落とし穴に落ちてしまって、闇の中でもがいているのと同じです。

大切なお金を失ってしまうわけですから熱くなるのもわかりますが、、熱くなればなるほど冷静な判断ができなくなり、増々深みにハマっていきいます。

これがギャンブルのようだといわれる由縁で、冷静な判断ができなければ株の罠にかかってしまうことになります。

株で失敗する人の多くは、この「負のスパイラル」に陥ってしまうからなんです。

負のスパイラルに落ちないためにも、余裕の資金で冷静な投資判断をすることが大切です。

株で失敗する人・成功する人の違い

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誰もが株で失敗したくはないでしょうが、失敗する人の多くに見られるパターンがあります。

■ 資金管理ができない

株でいつまで経っても勝てない人は、この資金管理ができない人です。

初期投資金額はいくらがいいのか?

どういう基準でどの銘柄をどのくらい買えばいいのか?

初心者の人なら当然かも知れませんが、メチャクチャな運用をしていたのでは儲けることもできません。

自分なりの運用ルールを守って運用することが大切です。

「デイトレード」の著者、オリバー・ベレスは、

『最も重要なことは資金を守ること。我々は、実際、いかなる取引においても3%以上の損失を被ることはない。

つまり3%の損失が出たら資金を守れといっているわけで、リスクを抑えた資金管理が大きな武器になるということです。

株は自分なりの明確なルールでトレードすることが大切で、資金管理ができない人は株で儲けることもできないでしょう。

■ 情報を鵜呑みにしてしまう

情報を鵜呑みにしてしまう人ほど、株で失敗する人に多く見られる傾向です。

株の専門誌や雑誌、ニュースなど、情報をそのまま鵜呑みにするのも大きな危険が潜んでいます。

旬な情報こそ株で勝つために最も重要なものであると思いますが、実際に情報を基に銘柄選びをするとすでに値上がりしていることが多く、結果高値で買ってしまうことにもなってしまいます。

また、証券会社の社員に言われるがままに取引をする人もいますが、証券会社の社員はあくまでも社員であって、基本的に投資家ではなく、証券会社が儲かることを考えているといってもいいでしょう。

著名な投資家ウォーレン・バフェット氏の言葉にこんなのがあります。

『ウォール街や証券会社のセールスマンに今の推奨銘柄は何でしょうか?と聞くことは、床屋に行って今日は散発した方がいいかなと聞くようなものだ。』

いろんな情報に踊らされることなく、自分なりの銘柄選びのルールを決めることが重要だと言っているようです。

情報に振り回されることなく、これから上がりそうな銘柄を上昇する前の段階で見つけ出すことに視点を置いたほうが賢明です。

■ 割安な株に飛びつく

割安さを示す指標としてPER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)がよく利用されます。

実際の企業の利益や保有資産に対して割安な場合、適正な価格まで戻ってくることが期待されるため、低PERや低PBRの株に注目するのは決して悪いことではありません。

しかし、割安なのにはそれなりの理由があります。

例えばそのような株は、会社が倒産の危機にあるため、割安でも誰も買わないということもあります。

反対に、割安だけど誰にも注目されない銘柄や、何かの悪いニュースで一時的に下がっているけど立て直せる見込みのある銘柄は買いでしょう。

割安さを示す指標だけを見て、割安というだけで飛びつくのは危険です。

ひいてはは株で失敗することになってしまうので要注意です。

■ 損切りができない

損切りは、損失の拡大を防ぐことができるだけでなく、資金に流動性を持たせることにより投資のチャンスも逃しません。

損切りはロスカットともいい、私自身これが上手にできるかどうかが投資家として長く市場で取引するための重要な要素だと思っています。

「損切りをしない」という投資哲学を持っている人もいますが、損切りをせずに含み損を抱えたままにしておけば、株を塩漬け状態にしてしてしまうリスクもあります。

・含み損は今後も拡大するリスクがある

・資金が凍結されて他の投資に資金が回せない

大きくはこの2つのリスクが生まれます。

損切りの決断ができなければ、有望な株があったとしてもみすみすチャンスを逃してしまいます。

例えば「3%ルール」だとすれば、資金100万円でスタートしたら、1回に出していい損失は3万円ということです。

自分でルールを作って、強制的にロスカットされるように、ポジション注文と同時にロスカット注文をしておくと損切りも楽にできるでしょう。

損切りもリスク回避する方法の1つですが、冷静に的確な判断ができるかどうかが、株で失敗する人・成功する人の分かれ道になります。

■ 運用ルールをころころ変えてしまう

株価は常に上がったり、下がったりするものです。

そのためにも自分で決めたルールの中で運用することが大切です。

上昇傾向にある時には「この株はまだまだ上がるはず・・・」

とか

下降傾向にある時には「今損切りすれば5%も損するけど、もう少し待っていればきっと上がるはず・・・」

とか考えてしまいますよね。

損切りや利益確定のタイミングは、株で成功している人にとっても難しい判断になります。

だからこそ、自分で決めたルールで取引することが重要で、ルールを無視したトレードは禁物です。

■ 損をしたらすぐにあきらめる

株で失敗することもありますが、成功するためには知識や経験も必要になってきます。

株にかぎらず、どんな投資でも失敗を乗り越えて、あきらめずに努力し続けた人だけが成功を手にすることができます。

失敗ばかり繰り返すわけにはいきませんが、失敗してこそ学ぶことができることもあります。

損をしたらすぐにあきらめてしまったのでは、株で成功する扉を閉じてしまうことになります。

株で失敗する人、成功する人の違いはまだまだありますが、自分で決めたルールの中で取引していれば、きっと成功への道が見えてくるはずです。

無理のない資金で株の運用を考えましょう。

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